パワハラの事例と対処法
時代の移り変わりの中で大きな社会問題となっていることの一つに、パワハラがあります。パワハラとは、パワーハラスメントの略称で、会社における立場を利用して嫌がらせをする行為です。介護業界でも例に漏れず、職場のパワハラ被害で頭を悩ませている人は少なくありません。主な事例としては、特に理由もなく早期出勤や残業を強要させたり、他の人がいる前で怒鳴りつけたりして、精神的な苦痛を与えたりする行為があります。これらのパワハラは、意図的に行われていることがほとんどですが、中には無自覚でやっている人もいます。パワハラは時が経てば解決するものではなく、悪化してしまうこともあるので、もし被害にあったら、しっかりと行動を起こさなくてはなりません。
対処法はいくつかありますが、比較的簡単に行えるのはパワハラ行為を記録をすることです。携帯電話やICレコーダーによる音声の録音をはじめ、手書きによる記載といった方法がこれに該当します。特に録音は相手の声が証拠となるのため、法的な争いをする時の強い味方となります。
それから、周囲の人を味方にするという対策もあります。とはいえ、パワハラが人目につかない場所で行われているときには、相談をしても信用してもらえないことがあるかもしれません。そのため、周囲を味方にするのであれば、あえて周囲の人が見ている前でパワハラを受けるようにして、被害を受けていることを明確にしておくことがポイントになります。
しかし、もし周囲に頼れる人がいなかったり、パワハラの加害者が施設長などのトップで、個人で対応しても限界がありそうな時には、労働者の悩みや相談を受け付ける外部の専門機関を頼ってみましょう。そすると、適切なアドバイスを受けることができます。